グリーンコープは、1960年代にフィリピンのネグロス島で起こった飢餓の救済カンパに取り組みました。
その後、ネグロスの人たちの「お金じゃなくて、仕事や仕事の道具がほしいんだ」っていう願いを一緒に考えて、日本に住むボクたちが安心して食べられる、マスコバド糖(黒砂糖)や、ボクの大好きな無農薬のバナナを送ってもらうようになったんだよ。
それが民衆交易事業の始まり。
グリーンコープの民衆交易品は、産地の人たちと一緒に考えながら、エコシュリンプやパレスチナのオリーブオイル、東ティモールのコーヒーにまで広がってきたんだよ。そして、今大きく取り組みをすすめているのが、インドネシアのパプア州で採れるカカオで作るチョコレート。
グリーンコープ生協ひろしまの組合員さんからの「児童の奴隷労働のないカカオからできたチョコレートを食べることはできますか?」という問い合わせに応えて、「自然と共に、安心・安全な暮らし」と「先住民族社会の自立と発展」を願う産地の人々と一緒にチョコレート作りをすすめているんだ。
そして、現地の人と一緒に事業を進めてくれているのが、今日の学習会の講師のATINA(※1)の津留さん(左)とAPLA(※2)の野川さん(右)です。
これからもよろしくお願いします!
※1 ATINA(オルター・トレード・インドネシア)
ネグロスバナナやエコシュリンプの民衆交易を通じて「オルタナティブ」な社会のしくみや関係を作りだそうと生協や産直団体、市民団体によって設立されたATJ(オルター・トレード・ジャパン)のインドネシア現地法人
※2 APLA(あぷら)
JCNC(ネグロスの飢餓を救済するために設立された日本のNGO )が2008年にその役割を終えて、日本を含むアジア各地で農業・漁業を軸に「地域自立」をめざす人々との出会いをつくり、経験を分かちあい、協働する場をつくり出すことを目的に設立された団体