グリーンコープと民衆交易で繋がりのある(株)オルター・トレード・ジャパン(ATJ)。
ATJのホームページで、2025年11月初めにフィリピンを襲った台風の被害について報告されているよ。
▼台風ティノ被害!緊急支援を実施しました。

2025年11月4日に台風25号(フィリピン名:ティノ)、9日に台風26号(フィリピン名:ウワン)が立て続けにフィリピンに上陸したんだよ。
ネグロス島とルソン島北部のバランゴンバナナとマスコバド糖の産地の一部で大きな被害が発生。

幸い関係者の人的被害の報告はなかったそう。
ただ、鉄砲水、川の増水や強風による被害が相次いで、家屋や作物が被害にあったんだって。
バナナの産地のひとつ、西ネグロス州コドコドでは、バナナがなぎ倒されて全滅。
生産者を含む18世帯が強風や土石流の被害を受けたんだって。コドコド以外の他の地域でも、バナナやその他の農作物の被害、家畜が流されるなどがあったそう。


マスコバド糖のサトウキビ産地があるネグロス島のマリアセシリアでは、鉄砲水と一緒に丸太やごみの塊が住居数軒とサトウキビ畑を襲ったよ。
地域の人は屋根の上に避難したり、トラクターで子どもたちや老人を安全な場所へ避難させたのだそう。
水が引いた後は、土石流が運んだ残骸が2m近くも積み上がり残っていたんだって。

この地域の生産者たちは、作物多様化の一環で、果物の木を畑と畑の間に植林しているよ。
その木がかろうじて土石流をせき止めてくれたんだって。
「この木がなければ地域全体が土石流に巻き込まれ、死傷者が出ていただろう」と話していたよ。

被害を受けて、バランゴンバナナとマスコバド糖の出荷団体であるオルタートレード・フィリピン社(ATPI)では緊急支援を実施。

被災者に対して、食料や生活必需品をパックにした物資を配布したんだって。
ATJと姉妹団体のNPO法人APLAも緊急支援をサポートしたそう。

現在は台風被害から生活を立て直すことが必要だけど、バナナやサトウキビからの収入は生産者たちの生活の支えとなっているから、圃場の復興支援も計画されているそうだよ。
今、被災地のみなさんは大変な思いの中、復興に向けてがんばっているんだね。
僕たちは日本に届けられたGC「産直民衆交易(ネグロス)バナナ」やマスコバド糖を食べて、生産者のみなさんを応援しよう。






