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2025年12月1日

最新号が公開されたよ!GC「産直民衆交易(ネグロス)バナナ」バナナニュース~

グリーンコープと民衆交易で繋がりのある(株)オルター・トレード・ジャパン(ATJ)。
ATJのホームページに、GC「産直民衆交易(ネグロス)バナナ」の最新ニュースが更新されたよ!

最新号では、フィリピン・ネグロス島のボナウォン村でバランゴンバナナを育てる、ジュドリコ・アリアーオさんが登場。
【バナナニュース368号】ジュドリコさんの暮らしと知恵~バランゴンバナナの根を使った伝統療法のお話~

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<ジュドリコ・アリアーオさん>

現在、ボナウォンのバランゴン農民協会の会長を務めているジュドリコさん。
ボナウォン村には、代々伝わる「バナナの株の根を煎じて飲む」伝統療法があるんだって!

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<バナナの株のヒゲ根を刻むジュドリコさん>

その伝統療法は、体調不良のときに用いられているのだそう。
疲労が溜まっているとき、だるさが抜けないとき、頭痛がひどいとき、お腹の調子が悪いときなど、様々な場面で効果があるんだって。

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<バナナの株の根からヒゲ根を切り取って使います>

どんな味かな~?

スタッフが飲んでみた感想は・・・
「ごぼう茶に似た香ばしい風味で、現地に伝わる知恵と人のやさしさが心にしみる一杯」だって。

ジュドリコさんの暮らしには、自然とともに生きる知恵と、バナナに向き合ってきた長年の経験が息づいているんだね。

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バナナ生産者のパイオニア世代であるジュドリコさん。
1991年からバナナの生産に関わって、約35年にわたり様々な困難を経験してきたのだそう。

「最も大きな被害をもたらしたのは、BBTV(バナナ・バンチートップウイルス)(※1)。
台風や干ばつも大変だったけれど、BBTVは本当にしんどかった」と話すジュドリコさん。
感染によって長い間畑が使えなくなり、その後も収穫量は元には戻っていないんだって。

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ジュドリコさんはお父さんから引き継いだ土地と、自分で購入した土地の2つの圃場で300本のバナナを植えているそう。
だけど、自身で購入した圃場のバナナはBBTVにかかってしまい、現在はほとんど使っていないんだって。

長い歳月が経っているけれど、被害は今も続いているんだね。

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<急傾斜な場所にあるジュドリコさんの圃場。上から見た写真(左)下から見上げた写真(右)>

使用している圃場は、急斜面の多い場所。
今は手入れをするスタッフを1人雇って管理しているのだそう。

圃場には、バナナと一緒にココナッツやマホガニー(※2)、アボカドなどを育てているんだって。
収穫された果物は主に自家消費用だけど、量が多い時には地元の市場へ販売をして、追加収入を得ることができているのだそう。

様々な困難を乗り越えながらも、長い間バナナの生産を続けてきたジュドリコさん。
安心・安全でおいしいバナナを僕たちに届けてくれてありがとうございます!!

 


「フィリピンを襲った台風について」

11月初めに、立て続けに2つの台風が発生してバナナの産地に大きな被害をもたらしたよ。

全体の出荷量の大部分を占めるミンダナオ島の産地には被害は少なかったのだけど、西ネグロス地域、東ネグロス地域、北ルソン地域では甚大な被害が発生。

農業被害だけでなく、インフラ損壊にも及んでいるそうだよ。
元に戻るには、長い時間がかかるとの報告を受けているよ。

今も大変な思いをしているんだね。

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僕たちがGC「産直民衆交易(ネグロス)バナナ」を食べることで、フィリピンで頑張って栽培している生産者の暮らしを応援することにも繋がっているよ。

たくさん食べて応援しよう!


(※1)BBTV(バナナ・バンチートップウイルス)とは、バナナに深刻な被害をもたらす植物ウイルス。
主な症状は葉が縮小して直立する「バンチ(束状)」と、果実の生育不良や結実不良です。
感染した株は最終的に枯れてしまい、畑が長期間使えなくなるなどの壊滅的な被害を及ぼします。 

(※2)マホガニーとは、センダン科マホガニー属の樹木の総称で、世界三大銘木の1つです。
美しい木目、赤みを帯びた色、加工のしやすさ、耐久性などから、高級家具や楽器などに利用されています。